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ロボットを見てみよう1
・インパクトのあるロボット
・食品ロボット
・農業ロボット
・高速ロボット
・掃除ロボット
・トイ・ロボット
・ロボット大賞

 

ロボットを見てみよう2
・研究開発はどうなっているか
・ヒューマノイドの世界
 二足歩行ロボット
 人型ロボット
 アンドロイド
・原発ロボット

 

ロボットを見てみよう3
・軍事ロボット
・ロボットカー
・医療、介護ロボット
 医療ロボット
 介護ロボット

世界の魅力的なロボットの情報を集めました

  

  孫正義氏によれば、2018年には、コンピューターのトランジスターの数は人間のニューロンの数300億を超えるそうです。人間の能力に迫るロボットが期待されます。

ソフトバンクもロボット開発に乗り出すそうで新会社が設立されました。グーグルは、携帯情報端末用の開発プラットフォームである’アンドロイド’の開発を指揮した副社長をリーダーにロボット開発をすると宣言しました。東京大学のOBが設立したベンチャー企業、SCHAFT(シャフト)をはじめ、ロボット開発で実績のあるボストン・ダイナミックス社を含め、8社を買収しています。

 本書は世界中の魅力的なロボットの情報や、テレビ放映されたロボット関連情報を集めていますので、今後の道筋を見きわめるための一助となれば幸いです。 (2009年8月から2013年11月までの情報を集めています)

 今後、日本も少子化の波が迫り、ロボット技術の発展がキーになります。

 世界の魅力的なロボットの情報、テレビ放映されたロボット関連情報を集めていますので、今後の道筋を見極める一助になれば幸いです。

 

ロボット技術について

私は、小さい時からロボットに興味を持っていました。
小学生6年の時、私は木製のロボットを作って恒例の朝礼で発表しました。
ちなみに我が家の愛犬ペキニーズの名前は’アトム’です。

日本のロボット技術は、世界から注目されています。
asimoに代表される二足歩行ロボット、パオに代表される介護ロボット、おもちゃの世界でもi-SOBOT(後継機はi-SODOG等の製品が販売されています。
工業用ロボットは、多く利用されていますが少し違ったジャンルです。

日本では、大学、企業等での開発は盛んですが、製品化された成功例は少ないといわれています。大阪大学の石黒浩教授のアンドロイドは、ハリウッド映画にも登場しました。東京工業大学の広瀬茂男教授は多数のヘビ型ロボットを開発しています。東京大学の石川正俊教授は、超高速知能システムとして本読みとり(ブックフリッピングスキャニング)ロボット、ボール打ち返しロボット等を開発しています。

 

ユニークなロボット

ロボットといっても群制御される飛行ロボットも出現しています。群れをなして飛ぶのです。他にも、まだ実用化されていませんが、構造物を建設するロボットもあり、007のテーマ音楽を演奏するロボットもあります。

殺伐としたテロに対抗するために、学校におけるテロ行為やマラソンコースでのテロ対策として、すばやく現地に飛行して情報収集するような用途に応用できるロボットも検討されています。

次のような飛行ロボットの実用化が検討されています。

1.無人機、フィリピン台風の復旧を支援

2.米アマゾン・ドット・コムが、無人機による配送サービスをテスト中

3.犯罪監視ロボ(XO-COP) 韓国

4.無人ヘリで、橋梁点検 東日本高速

 

ロボットとは言えないかもしれませんが、テオ・ヤンセンの制作したストランドビーストは、風の力をペットボトルに蓄えて、驚くべき動きをします。

また、まるで本物の鳥のように羽ばたいて飛べる鳥型ロボットも出現しています。トンボ型ロボットも同じ会社で開発されています。

 

食品ロボット 

身近なところでは、食品ロボットというものもあります。大根のツマを超高速でつくってしまうスライサーや、開発に10年以上かけたチキン胸肉の全自動脱骨ロボットもあります。

’2013ロボット国際展’では、アサヒビールから、生ビールを一度に6杯注ぐことができる’サイバー生樽’が展示されました。ロボットアームは、最初は泡立てないように注ぎ、最後にクリーミーな泡を後付します。

 

医療・介護ロボット

手術ロボットとしては、ダ・ ヴィンチが有名で、2013年11月時点で国内に約130台導入されています。この場合、前立腺がんのみ保険が適用されることになっています。しかし、価格が3億円と高価なため、日本ではもっと安価で高機能な手術ロボットの開発が進行中です。

セラピー用アザラシロボット「パロ」は、タテゴトアザラシの赤ちゃんをモデルとしており、人に楽しみや安らぎなどの精神的働きかけを行うことによって、重度の認知症患者に効果があるとされています。国内では、すでに1300体が導入され、デンマークなどのヨーロッパでも利用され、アメリカでも評価され始めています。

神奈川県では、さがみロボット産業特区が設けられ、生活支援ロボットや、医療・介護ロボットの実用化、普及促進などが諮られています。 2013年6月、神奈川県総合リハビリテーションセンターに開設した「HAL®センター」に続き、「さがみロボット産業特区」のシンボル施設として、このたび全国最大規模の「湘南ロボケアセンター(仮称)」が整備されることとなりました。

 

人型ロボット

人型ロボットでは、ステレオカメラを装備し、両腕で荷物を持ち、ねじ締め、部品取りつけのできるロボットが製造現場に投入されて、省人化に成功している例があります。

2013年11月、’2013ロボット国際展’が開催され、工業ロボットでも新しい流れができつつあります。双腕ロボットの開発が進んでいるのです。安川電機は、遺伝子解析の分析前処理等医療・バイオ分野向けの抗菌性の高い双腕ロボットを開発中です。セイコーエプソンは、対象の位置と姿勢をカメラで認識しつかむときの力の加減を自動で判断しネジ留めなどができる双腕ロボットを開発中です。

 

原発ロボット

福島第一原子力発電所の事故では、当初こそ外国製のロボットが投入されましたが、性能には限界がありました。現在では、国産のメーカーがいろいろなロボットを開発して現地に投入しています。

 

軍事ロボット

また、軍事用ロボットへの転用を目指して各国が情報収集したり資金提供したりしている例もあるようです。アフガニスタンでは飛行ロボット7000台、地上ロボット12000台が配備され実戦で使われているそうです。攻撃型飛行ロボットはアメリカの空軍基地で遠隔制御され爆撃等の攻撃をしているそうです。

  

ロボットカー

また、車と融合したロボットカー、というのも魅力的な存在です。

ITS世界会議2013が、東京で開催され10月18日に閉幕しましたが、各社からいろいろなロボットカーが発表されました。2013年11月には、阿部首相が、トヨタ、日産、ホンダの自動運転車に試乗し、国としてもバックアップしていく姿勢を見せました。現在の法律では、公道での試験ができませんが、できるように法整備が進められています。

ロボットカーに興味を持ったきっかけは、DARPAグランドチャレンジ (2007年)の記事を読んだからです。市街地を想定した総延長96キロメートルのコースで8時間以内に完走することを目的にしたところ、6チームが完走しました。これはすごいことだと思いました。しかし今や、googleは、2012年8月時点で12台が合計30万マイル(約48万km)を無事故で走行したと発表しています。

  

掃除ロボット

日本でも販売されている掃除用ロボットルンバを開発販売している米国のiROBOT社のような企業が出現するのを期待したいです。ルンバの販売累計は500万台、iROBOT社の2010年度の売り上げは、4億ドルに迫る勢いで規模はケタ違いです。

2013年10月には、国内出荷台数が累計100万台を突破したそうです。

これほどの成功を収めている企業は日本にはありません。iROBOT社も軍事用ロボット(軍事用の多目的作業ロボットPACKBOT)は販売していますが攻撃型は開発していません。こういった配慮も必要です。